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Column

リードは足りているのに商談が進まない
「決裁者に届く接点」が抜けている

BtoB営業設計 ・ 2026.07.01 ・ 読了目安 4分
商談で決裁者と握手を交わすビジネスパーソン

リードは獲得できているのに、商談が前に進まない——。結論から言えば、その多くは「数」ではなく「誰に届いているか」の問題です。近年のBtoBマーケティングでは、決裁者への到達率が全体の1割前後にとどまるという調査もあり、リード数を追う発想から「決裁者に届く接点」を設計する発想への転換が課題になっています。窓口担当者とのやり取りだけが積み上がり、決裁者に情報が渡っていないまま商談が停滞する。この構造を、3つの観点から整理します。

3 Points

「決裁者に届く」ために見るべき3つの観点

01
REACH
リードの「数」ではなく「層」を見ているか

BtoBの購買は、現場の担当者だけでは決まりません。窓口の担当者と良い関係が築けていても、決裁者に判断材料が届いていなければ稟議は動きません。リード獲得の数字が伸びていても、その内訳が「情報収集中の担当者」ばかりであれば、商談化率は頭打ちになります。

大事なのは獲得数の増減ではなく、いま接点を持っている相手が「意思決定にどれだけ近いか」という層の把握です。ここが曖昧なままだと、施策を足しても手応えのない状態が続きます。

02
HANDOFF
担当者から決裁者への「渡し方」が設計されているか

商談後のフォローが営業担当ごとの判断に委ねられていると、決裁者に情報が届くかどうかが運任せになります。送る資料も連絡の頻度もバラバラで、「あの案件は先方の社内で止まっている」という状態が生まれやすくなります。

  • 担当者が社内で共有しやすい資料になっているか

  • 決裁者が気にする論点(費用対効果・稟議理由)を先回りできているか

  • 商談後のフォローが担当者の記憶頼みになっていないか

03
QUALITY
決裁者に響く情報が「誰でも同じ質」で出せるか

成果を出す営業ほど、決裁者の関心事を押さえた説明ができます。ただ、その動き方がチームに共有されていなければ、成果は個人に閉じたままです。複数の中小BtoB企業を支援してきた経験では、リード獲得の仕組みは整っているのに「担当者止まり」で商談が滞留しているパターンが最も多く見られます。誰が対応しても決裁者に届く水準の情報を出せるよう、型として残しておくことが、属人化を防ぐ第一歩になります。

Conclusion

増やすのは「数」ではなく「届く接点」

リードが足りているのに商談が進まないとき、追加すべきは施策の量ではありません。いま持っている接点が決裁者に届いているか、届けるための渡し方が設計されているかを見直すほうが、はるかに早く効きます。数を追う前に、接点の「行き先」を整理する。それが商談を前に進める近道です。

浅井翔

浅井 翔(Sho Asai)

HIUP LLC 代表 / Brevo Master Partner

RevOpsCX設計の実務支援を行うHIUP LLC代表。Brevo公式マスターパートナーとして日本市場におけるCRM/MA導入支援を多数手がける。

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