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部門ごとに最適化したのに、
顧客がたらい回しになる理由

RevOps / 部門連携 ・ 2026.06.10 ・ 読了目安 4分
部門をまたいで顧客情報を共有しながら打ち合わせするビジネスチーム

営業もマーケもCSも、それぞれが自部門の数字を本気で追っている。なのに顧客からは「さっきと同じ話をまた説明させられた」という不満が出る——。原因は個々の努力不足ではなく、部門ごとの最適化が顧客接点を分断していることにあります。先に直すべきは部門の頑張り方ではなく、接点のつなぎ目です。

3 Points

部門最適が顧客接点を分断する仕組み

01
LOCAL OPTIMUM
各部門のKPIが「自部門の入口」しか見ていない

マーケはリード数、営業は商談化率、CSは解約率——それぞれのKPIは正しく、どれも外せません。問題は、各部門が自分の入口だけを最適化していくと、引き渡しの瞬間に情報が落ちることです。

リードに付いていた検討背景が営業に伝わらず、営業がヒアリングで掴んだ要望がCSに残らない。一つひとつの数字が良くなっても、顧客から見た一連の体験はつながっていない、という状態が生まれます。

02
HANDOFF
分断は「部門の中」ではなく「つなぎ目」で起きる

顧客がストレスを感じるのは、たいてい部門をまたぐ瞬間です。問い合わせ→商談→契約→運用と進むなかで、担当が変わるたびに同じ説明を繰り返させてしまう。次の確認をしてみてください。

  • 問い合わせ時に聞いた要望が、商談担当に共有されているか

  • 受注時の前提条件が、CS・運用担当に引き継がれているか

  • 部門ごとに別々のツール・台帳で顧客を管理していないか

03
SHARED VIEW
直すのは組織図ではなく「共有される顧客像」

部門を統合する組織改革は、中小企業にとっては重すぎる打ち手です。必要なのは組織を作り変えることではなく、部門をまたいで同じ顧客像が見える状態をつくること。誰がどの接点で何を聞いたかが一本の流れで追えれば、つなぎ目での「落下」は止まります。

複数の中小BtoB企業の顧客接点を見てきた経験では、部門を再編しなくても「接点の記録を一本化する」だけで、たらい回しの大半は解消します。組織より先に、情報の流れを整える順番が現実的です。

Conclusion

組織を変える前に、接点をつなぐ

RevOpsという言葉は大がかりに聞こえますが、出発点は「部門の壁の上に、共有される顧客の流れを一本通すこと」です。各部門の頑張りを、顧客から見て一続きの体験に変える——まずはつなぎ目の情報がどこで落ちているかを把握するところから始めれば十分です。

浅井翔

浅井 翔(Sho Asai)

HIUP LLC 代表 / Brevo Master Partner

RevOpsCX設計の実務支援を行うHIUP LLC代表。Brevo公式マスターパートナーとして日本市場におけるCRM/MA導入支援を多数手がける。

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