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AIチャットボットを入れたのに
問い合わせが減らない理由

AI活用 / 顧客接点 ・ 2026.04.15 ・ 読了目安 4分
顧客対応チームがヘッドセットを着けてオフィスで作業している様子

「チャットボットを入れたのに、結局担当者のところに問い合わせが来る」——そんな声を聞くことが増えました。費用をかけて導入したのに、現場の負担がほとんど変わっていない。これはツールの問題ではなく、設計の順番の問題です。

3 Patterns

設計なき導入が失敗する3つのパターン

01
CATEGORIZATION
自動化すべき問い合わせが整理されていない

「AI問い合わせ対応の30〜50%を自動処理可能」という数字は、前提条件があります。「どの種類の問い合わせを自動化するか」が事前に整理されている企業だけが達成できる数字です。

問い合わせには複雑さの差があります。「営業時間は?」のようなシンプルなものと、「契約内容を変更したい」という文脈が必要なものが混在した状態でチャットボットを置いても、ロボットが答えられない問いが続々と届き、結局担当者に転送されるだけです。まず問い合わせを種類別に分類することが先決です。

02
HANDOVER
有人切り替えの基準と導線がない

チャットボットが答えられなかったとき、どこに、どのように引き継ぐかが決まっていない企業が多くあります。この設計が抜けていると、顧客は話が途切れたまま放置されます。

  • チャットボットが「わかりません」と言った後に何が起きるか

  • 有人対応に切り替えるタイミングの基準はあるか

  • 担当者は引き継ぎ内容をどこで確認するか

ここで起きる離脱は、チャットボットがなかった頃より悪い状況です。顧客が「自分の問題が解決されない」と感じたまま終わるからです。

03
BLIND SPOT
顧客が途中で諦めていることに気づいていない

チャットボットの完了率やエスカレーション率を追っていない企業は、自動化が機能しているように見えて、実は問い合わせ件数が減っただけ——つまり顧客が諦めた——という状況に陥りがちです。問い合わせ数の減少を「成功」と読み違えるのは、最も見えにくい失敗のかたちです。

Conclusion

ツールを選ぶ前に問うべきこと

チャットボットを選ぶ前に整理すべきことはシンプルです。「今届いている問い合わせのうち、どの種類を自動化できるか」を分類することです。これができていれば、どんなツールを選んでも機能します。逆にこれが抜けていれば、どんな高性能なAIを使っても同じ結果になります。

自動化の成否を決めるのはツールではなく、設計の前段階の整理です。「30〜50%の自動化」を目指すなら、まずその30〜50%が「何の問い合わせなのか」を特定するところから始めることをおすすめします。

浅井翔

浅井 翔(Sho Asai)

HIUP LLC 代表 / Brevo Master Partner

RevOps・CX設計の実務支援を行うHIUP LLC代表。Brevo公式マスターパートナーとして日本市場におけるCRM/MA導入支援を多数手がける。

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